2011年の独立後、再び政治抗争による民族間の紛争状態に陥っている南スーダンの複数の病院で、外科チームの麻酔科医として治療活動に従事した、熊本赤十字病院国際医療救援部の髙尾亮(たかお・りょう)医師が3月10日(土)に帰国し、16日(金)に出迎え式を執り行いました。
現地は長年の内戦の影響で、保健に関する人材・施設インフラが乏しく保健システムが脆弱で、感染症・下痢疾患など慢性的な脅威に加え、銃火器による重傷者や性暴力被害者が多発しています。
出迎え式で髙尾医師は「現地は非常に治安が悪く、銃創の患者が多かった。いかに日本が平和であるかを痛感した」と語り、これまで現地に派遣された医師たちの活動のお蔭でスムーズに仕事ができた、ということです。
日本赤十字社では、2012年から本救援事業に職員を派遣しており、政府勢力下の軍病院と対抗勢力下の病院双方に中立の立場で支援を続けています。同院からの派遣は今回で5回目でした。
髙尾先生、本当にお疲れさまでした!